辛いこと、悲しいことの多かった2011年でした。
それだけに、つながり合うことの大切さをこれほど痛感する事は無かった2011年でした。
2012年もつながり合って、力と心を合わせて乗り越えていきましょう!

今年度も実践美術教育学会を開催いたします。
まだ申込をしていない方、発表を持って来ようかどうか迷っている方、迷ったときはGo!です。
参加申込は jissen-arted.org からネット申込で!!






本日は、図工・美術の日の最終日です。

「図画工作科授業研究」という授業では、スペシャルコンテンツとして「子どもの絵に学ぶ」という内容を授業の始めに入れました。


はじめに、図工・美術の日がなぜ設定されているのか、といった説明をし、山崎正明先生やそのブログを紹介し、そのブログの記事から、「石狩管内児童生徒の図工・美術作品集」の中から作ったプレゼンテーションを使い、作品の鑑賞をしました。


今回は、対話ではなく、携帯電話による授業システムC-Learning を使いました。
最初しばらく鑑賞した後で、冊子の中の子どものことば、と先生のまなざしについて考えました。
その上でケータイ電話から、「この作品を描いている子どもが画面左下にいるが、この子に吹き出しをつけたら、どんなことを語っているだろう?」と創造して回答してもらいました。
「とっても大きな花火!!!!!!真ん中からブアーって広がって綺麗!たくさんの色が空に大きく咲いていて、思わず口が開いたままになっちゃうくらい凄かった!!」
「…!(お父さんやお母さんがたまやーって言うんだよと言われて、言う気満々でいたが、実際に打ち上げ花火を見たら言葉がでないほど感動した)」
に加え、「花火の大きさと人の口をあけた状態で書くという工夫以外にも人間のサイズにも少し工夫しました。書きたいものを自由に表現できて楽しかったです。」と、子どものことばとして書いてくれたものもありました。


次に6年生の版画作品の鑑賞です。こちらは、子どものことばなどを伏せておき「この作品でこの児童がどのように振り返っているのか想像してみよう 」と問いかけ回答してもらいました。
「鼻の高さを 白と黒で表現するのが難しかった。今度は服の模様も上手く彫りたいと思った。」
「考えている様子が、頬杖などからうまく表現できた。顔の影がうまくつけれた。」
「髪の毛や服のしわ、唇など版画でうまく表現できたと思う。」
などが見られました。
○ところで、前回の授業では「セロ弾きのゴーシュ」の作品を鑑賞し、最初は「すごく上手」と感心していた学生たちでしたが、その後同じ指導で生まれた同じような作品群を見て「子どもを使って教師のイメージを表現させる指導法への疑問」を持つようになりました。そのことを思い出しながら、今回の作品や言葉を通して見えてくる子どもの姿や指導をどのように捉えているか聞いてみました。

「先生が指示をするのではなく、先生は児童が表現したいものを表現できるようにアドバイスをしたり知識を教えたりするというところが違うと思う。」

「子供の表現したいものを表現している絵なので、花火の絵は何を書いているのかぱっと見ただけではわかりません。しかし、こども自身が表現することで、木版画の子のようなこだわりややりがいをもって取り組めるようになるのだと思いました。」

「以前のセロ弾きのゴーシュの時は、先生に指示された通りに画一的に絵が描かれていたが、今回の版画は児童の創造性・自主性に任せ、よいところをしっかりと評価し、伸ばそうとしている。」

「セロ弾きのゴーシュと比べて、子どもたち一人一人が自分自身のイメージを自分の表現方法で描いている。とても個性的。子どもが自由に描いたということが伝わってくる。」

「先生が適切な声かけをすると、子どもの個性を十分引き出した"十人十色"な作品が出来ていいなぁと思った。先生の声かけは、あくまでも子どもの表現意欲をサポートするものなので、"誘導"にならない様にしたいと思った。」

「今回の作品はこどもが自分自身で工夫を加え考えた作品なので、うまくいかなかったことへの反省や作品を作るうえで感じたことの振り返りができている。先生のことばもこども一人ひとりの作品に応じて、特徴やその良さを捉えられている。」

「子どもがその作品に対してどのような感情・想いを抱いているのかが作品にとてもよく出ていてそれが伝わってきた。子どもたち一人ひとりのそれぞれ違った感性が個々に表現されていた。何よりも、作品をつくる楽しさ・熱意・努力が比べものにならないくらい伝わってきた。」

「セロ弾きのゴーシュの作品では、子どもが一様の描き方でその子らしさが感じられなかった。美術教育を、描きの技術や手法ばかりに注目しているという印象だ。
しかし、本日紹介があった作品は、その子らしさが見受けられた。
また、教師がうまく技法を子どもに伝えているということを感じた。6年生の版画の技術や手法は、その子らしい作品に仕上げつつ、より高度なものに仕上げているという美術教育の印象である。」

90分の授業の中の30分でしたが、学生たちにとっては意義深い学びが出来たのに感謝です。

11月1日から図工美術の日が始まっています。
私自身が何か特段取り組んでいるかといえば,何もできていないのですが、ずっと、何ができるか考えてきました。その様な中、提案者である北海道の山崎先生のサイトに、東京の鈴木斉先生から「今からでもできること」という提案がありました。なるほど!滋賀県の梶岡先生も実践しておられる。
この機会に「図工・美術の日」について考えるだけでも意味があるのではと考えます。

 すこし前のことですが、8月18日、仙台からの小学生約30名と岡山市の子どもたち15人が「一緒に創造的な活動に取り組むことを通して、さらに交流を深め、共に持続可能な未来への思いを確かめあえるように」と願い、「未来をどのような世界にしたいか」お互いに話し合いながら145×200cmの大画面に制作する「キッズアート『未来への絵手紙』づくり」に取り組みました。


 短い時間の中で、出会って間もない高学年の児童たちがお互いに未来を思い、交流しながらイメージを共有していく活動です。「はじめに何を描くか話し合って」とか「アイデアスケッチを描いて考えて」なんてしている時間があるわけでもありません。何か見応えのある作品を作り上げることよりも「一緒に作っていくプロセスの中で児童たちがいかに交流し合い理解し合えるか」を大切にしようと考えました。
 そこで、
(1)画面上に絵の具をまき散らす児童、刷毛やローラーで塗り伸ばしていく児童、その役割をお互いに交代しながら、あるいは新しい役割を見つけながら、大画面と絵の具の感触、体全体を大きく動かす快感などを味わい楽しむ活動からはじめました。体と共に心が開かれていくそんなプロセスです。


(2)そのような中から少しずつイメージを見つけたり、描きたいものを描いていくようにしました。偶然できてきた色や形から発想したり、花火や光をドリッピングで表現する事を発見したりと、無意識と偶然から発想を広げていきました。体も心も開かれた状態での交流はまるで長年の友達かのようでした。



(3)自然にテーマが出来上がってくる中で、少し休憩をかねて他のチームの作品を見に行きました。「「なるほど、こんなことしているのか」と他チームの発見や工夫に感心したり、自分たちの作品に自信を持ち直したりと楽しみました。


(4)出来上がった作品について語り合い、全体で交流しました。それぞれ、ふるさとの美しい自然、四季折々の風情などを大切に、自分たちの未来、子どもたちへと受け継いでいきたいとの願いが表現されていました。

一部ですが子どもたちの感想です。
「キッズアートでは、大きな花火の絵をかきました。「夏」をイメージした絵です。とてもじょうずにかけました。仙台の人ともなかよくなれてよかったです。」
「みんなで協力して絵を完成させました。みんなで「こんな色がいいんじゃない?」とか「ここにちょうちょ書こう。」とか話し合って、たくさん友達になれたからです。楽しかったよ!」




 作品は、岡山市の子どもたちの小学校で展示されたあと、9月6日からの東日本大震災写真展(於:NHK岡山放送局にあるデジタルミュージアム)で展覧され、仙台市の小学校に送られ展示される予定です。

 岡山市は平成21年度に政令指定都市になって以来、仙台市と交流を重ねており、仙台市を含む仙台広域圏と岡山市は、平成17年、ともに国連大学から世界最初の「ESDの地域拠点」に認定され、環境教育等を中心としたESDの面においても、互いに交流しながら取り組んでいるそうです。
 そこで、「東日本大震災を受け、岡山市と交流のある被災地仙台市の子どもたちを岡山市に招き、岡山市の子どもたちと一緒に自然体験学習などのESD(持続可能な開発のための教育)を行うとともに、日頃の学習活動や復興に向けた互いの今後の取組み等に関する意見交換等を行うことにより、被災地の子どもたちを元気づけ、併せて、両市のESDの推進を図る」という目的の取り組みが開催されることになり、その中で取り組みました。
 

 
岡山県美のワークショップの記事を書いてからあっという間に一ヶ月が経ってしまいました。
早いものです。気候の暑さもさながら、札幌の全造連、滋賀の学び研、個人的に伺った札幌手稲の幼児教育研究会、つくば市の図工美術教育研究会、図工・美術にかかわる熱き人たちとの楽しい時間もあっという間でした。
そんな中、先日金沢21世紀美術館をはじめ金沢を楽しんできました。
いつも時間の経つのを忘れさせてくれるタレルの部屋、ブルー・プラネット・スカイ
シンプルだけど、いつも新鮮な気持ちにさせてくれます。




美術館はもちろんですが、東茶屋町なんてのも初めて行きましたが情緒のある風情でした。






それから、小松には自動車博物館があります。車好きの僕には結構テンションが上がるところでした。もう、2時間はたっぷり楽しめました。僕の知識は、ひょっとしたら、ここの学芸員になれるかもです。
昨日(7月18日)岡山県立美術館で開催中の「琳派・若冲と雅の世界」展のイベントとして「たらしこみに挑戦しよう!」というワークショップをしてきました。小学校4年生から中学生、大人の方まで、琳派と呼ばれるその数百年にわたる私淑による伝統を築いてきた江戸時代の美術に触れながら、そのキーでもある「たらし込み」技法を実際に経験するワークショップでした。ワークショップの中身は、自分なりに反省点も少なくなかったのですが、少しでも「美術文化」を身近に感じてもらえればと思い取り組みました。県立美術館の岡本裕子先生の心配りの行き届いた準備もあり、参加者の方々には楽しんでもらえたかなと思います。
また、会場には、幼児から中学生までが描いた扇面画を屏風にして展示したものもあり、学校と美術館、子供たちと美術の距離を縮め、美術を楽しみ味わう場としての美術館への取組としてとても有意義だったのではないかなと思います。
本日の山陽新聞にも記事として取り上げられ、同社のHPに動画も紹介されています。
↓↓画像をクリックすると山陽新聞HPの記事につながります。




ジャムおじさんだろうか?マンホールが大変身。自宅前の道路上の作品です。
表記のようなタイトルで美育文化次号の特集があります。東日本大震災後の日本において、私たちは何が出来るのか、何をしなければならないのか、美術教育の立場からも考える事があるだろうとのことです。その特集に私も記事を書きましたので、内容はそちらでと思います。
ところで、これだけニュースで連日報道されれば、全国の子どもたちにも伝わっています。それも共感性の強い幼児などにとっては、テレビの映像から深く傷つくこともあります。ですから、あえてそんな心の傷を定着させるような「地震の絵」を描かせることは危険なことだと思います。
しかし、共感性と同時に、人の役に立ちたいという思いを強く持っている年長児には、自分たちに何が出来るかと考える機会を与えるのも悪くはない。

写真は、ある幼稚園の5歳児が、被災したお友だちに「早く元気になってね!」という励ましのメッセージを込めた作品です。両手両足を跳ね上げて楽しく踊っている姿が描かれ、小鳥やお花が一緒ににこにこ顔で応援してくれています。最上部にはお誕生会のような輪つなぎが飾られています。この子にとって、最高のもてなしの気持ちで応援しているのがわかります。

年長児全員がとりくんだのですが、中にはテレビで見た家や車が津波に流される強烈なシーンを思い起こして再現的に描く子もいます。それでも、信号がつくようになって、車も走れる。大きな津波でも大丈夫な壁と家を造ったと、もうひどい目に会いませんようにという願いを込めて一生懸命描いてくれています。
すべての絵を被災地の子どもたちに送るわけには行かないかも知れませんが、この子どもたちの気持ちを届けたいと思います。
まだ、贈り先は決まっていません。これから考えてみます。
きっと、全国から同じような取り組みがされているのでしょうが、苦しい、悲しい思いをしたお友だちを思いやる気持ちから、問題解決に向かって創造的に取り組む活動はとても大切なことだと思います。

こちらへ来た新参者ですが、HP管理運営担当となり、さっそくリニューアルにとりくんでいます。
まだまだ未完成で、従来のページとの寄せ集めですが、今後さらに工事を進めていきます。
気づいたらまたラッキーカラーに・・・