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すこし前のことですが、8月18日、仙台からの小学生約30名と岡山市の子どもたち15人が「一緒に創造的な活動に取り組むことを通して、さらに交流を深め、共に持続可能な未来への思いを確かめあえるように」と願い、「未来をどのような世界にしたいか」お互いに話し合いながら145×200cmの大画面に制作する「キッズアート『未来への絵手紙』づくり」に取り組みました。
短い時間の中で、出会って間もない高学年の児童たちがお互いに未来を思い、交流しながらイメージを共有していく活動です。「はじめに何を描くか話し合って」とか「アイデアスケッチを描いて考えて」なんてしている時間があるわけでもありません。何か見応えのある作品を作り上げることよりも「一緒に作っていくプロセスの中で児童たちがいかに交流し合い理解し合えるか」を大切にしようと考えました。 そこで、 (1)画面上に絵の具をまき散らす児童、刷毛やローラーで塗り伸ばしていく児童、その役割をお互いに交代しながら、あるいは新しい役割を見つけながら、大画面と絵の具の感触、体全体を大きく動かす快感などを味わい楽しむ活動からはじめました。体と共に心が開かれていくそんなプロセスです。 (2)そのような中から少しずつイメージを見つけたり、描きたいものを描いていくようにしました。偶然できてきた色や形から発想したり、花火や光をドリッピングで表現する事を発見したりと、無意識と偶然から発想を広げていきました。体も心も開かれた状態での交流はまるで長年の友達かのようでした。 (3)自然にテーマが出来上がってくる中で、少し休憩をかねて他のチームの作品を見に行きました。「「なるほど、こんなことしているのか」と他チームの発見や工夫に感心したり、自分たちの作品に自信を持ち直したりと楽しみました。 (4)出来上がった作品について語り合い、全体で交流しました。それぞれ、ふるさとの美しい自然、四季折々の風情などを大切に、自分たちの未来、子どもたちへと受け継いでいきたいとの願いが表現されていました。 一部ですが子どもたちの感想です。 「キッズアートでは、大きな花火の絵をかきました。「夏」をイメージした絵です。とてもじょうずにかけました。仙台の人ともなかよくなれてよかったです。」 「みんなで協力して絵を完成させました。みんなで「こんな色がいいんじゃない?」とか「ここにちょうちょ書こう。」とか話し合って、たくさん友達になれたからです。楽しかったよ!」 作品は、岡山市の子どもたちの小学校で展示されたあと、9月6日からの東日本大震災写真展(於:NHK岡山放送局にあるデジタルミュージアム)で展覧され、仙台市の小学校に送られ展示される予定です。 岡山市は平成21年度に政令指定都市になって以来、仙台市と交流を重ねており、仙台市を含む仙台広域圏と岡山市は、平成17年、ともに国連大学から世界最初の「ESDの地域拠点」に認定され、環境教育等を中心としたESDの面においても、互いに交流しながら取り組んでいるそうです。 そこで、「東日本大震災を受け、岡山市と交流のある被災地仙台市の子どもたちを岡山市に招き、岡山市の子どもたちと一緒に自然体験学習などのESD(持続可能な開発のための教育)を行うとともに、日頃の学習活動や復興に向けた互いの今後の取組み等に関する意見交換等を行うことにより、被災地の子どもたちを元気づけ、併せて、両市のESDの推進を図る」という目的の取り組みが開催されることになり、その中で取り組みました。
by kouk10
| 2011-08-30 12:39
| 美術教育
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