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本日は、図工・美術の日の最終日です。 「図画工作科授業研究」という授業では、スペシャルコンテンツとして「子どもの絵に学ぶ」という内容を授業の始めに入れました。 はじめに、図工・美術の日がなぜ設定されているのか、といった説明をし、山崎正明先生やそのブログを紹介し、そのブログの記事から、「石狩管内児童生徒の図工・美術作品集」の中から作ったプレゼンテーションを使い、作品の鑑賞をしました。 今回は、対話ではなく、携帯電話による授業システムC-Learning を使いました。 最初しばらく鑑賞した後で、冊子の中の子どものことば、と先生のまなざしについて考えました。 その上でケータイ電話から、「この作品を描いている子どもが画面左下にいるが、この子に吹き出しをつけたら、どんなことを語っているだろう?」と創造して回答してもらいました。 「とっても大きな花火!!!!!!真ん中からブアーって広がって綺麗!たくさんの色が空に大きく咲いていて、思わず口が開いたままになっちゃうくらい凄かった!!」 「…!(お父さんやお母さんがたまやーって言うんだよと言われて、言う気満々でいたが、実際に打ち上げ花火を見たら言葉がでないほど感動した)」 に加え、「花火の大きさと人の口をあけた状態で書くという工夫以外にも人間のサイズにも少し工夫しました。書きたいものを自由に表現できて楽しかったです。」と、子どものことばとして書いてくれたものもありました。 次に6年生の版画作品の鑑賞です。こちらは、子どものことばなどを伏せておき「この作品でこの児童がどのように振り返っているのか想像してみよう 」と問いかけ回答してもらいました。 「鼻の高さを 白と黒で表現するのが難しかった。今度は服の模様も上手く彫りたいと思った。」 「考えている様子が、頬杖などからうまく表現できた。顔の影がうまくつけれた。」 「髪の毛や服のしわ、唇など版画でうまく表現できたと思う。」 などが見られました。 ○ところで、前回の授業では「セロ弾きのゴーシュ」の作品を鑑賞し、最初は「すごく上手」と感心していた学生たちでしたが、その後同じ指導で生まれた同じような作品群を見て「子どもを使って教師のイメージを表現させる指導法への疑問」を持つようになりました。そのことを思い出しながら、今回の作品や言葉を通して見えてくる子どもの姿や指導をどのように捉えているか聞いてみました。 「先生が指示をするのではなく、先生は児童が表現したいものを表現できるようにアドバイスをしたり知識を教えたりするというところが違うと思う。」 「子供の表現したいものを表現している絵なので、花火の絵は何を書いているのかぱっと見ただけではわかりません。しかし、こども自身が表現することで、木版画の子のようなこだわりややりがいをもって取り組めるようになるのだと思いました。」 「以前のセロ弾きのゴーシュの時は、先生に指示された通りに画一的に絵が描かれていたが、今回の版画は児童の創造性・自主性に任せ、よいところをしっかりと評価し、伸ばそうとしている。」 「セロ弾きのゴーシュと比べて、子どもたち一人一人が自分自身のイメージを自分の表現方法で描いている。とても個性的。子どもが自由に描いたということが伝わってくる。」 「先生が適切な声かけをすると、子どもの個性を十分引き出した"十人十色"な作品が出来ていいなぁと思った。先生の声かけは、あくまでも子どもの表現意欲をサポートするものなので、"誘導"にならない様にしたいと思った。」 「今回の作品はこどもが自分自身で工夫を加え考えた作品なので、うまくいかなかったことへの反省や作品を作るうえで感じたことの振り返りができている。先生のことばもこども一人ひとりの作品に応じて、特徴やその良さを捉えられている。」 「子どもがその作品に対してどのような感情・想いを抱いているのかが作品にとてもよく出ていてそれが伝わってきた。子どもたち一人ひとりのそれぞれ違った感性が個々に表現されていた。何よりも、作品をつくる楽しさ・熱意・努力が比べものにならないくらい伝わってきた。」 「セロ弾きのゴーシュの作品では、子どもが一様の描き方でその子らしさが感じられなかった。美術教育を、描きの技術や手法ばかりに注目しているという印象だ。 しかし、本日紹介があった作品は、その子らしさが見受けられた。 また、教師がうまく技法を子どもに伝えているということを感じた。6年生の版画の技術や手法は、その子らしい作品に仕上げつつ、より高度なものに仕上げているという美術教育の印象である。」 90分の授業の中の30分でしたが、学生たちにとっては意義深い学びが出来たのに感謝です。
by kouk10
| 2011-11-07 15:16
| 美術教育
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