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この幼稚園では壁面の装飾に、教師がつくったものを貼ったりしません。子どもたちが楽しく遊んだ造形物で楽しい環境づくりをしています。特に年長さんは、これまでの経験を生かして、先生と一緒に相談しながら、その構成なども自分たちで考えていきます。
年長になって初めての壁面は、小さな紙を貼り合わせて大きな形を作ろうというところから活動が始まりました。B4程度の上質紙を切ったり貼ったりしながらつなげていき大きな形にしていきます。グループによって、飛行機、恐竜、巨人など様々です。テープでつないでいきます。 さて、次にはこの大きな形に模様や絵を加えていこうと投げかけました。ガムテープでつないでいるクラスでは、「テープのつぎはぎがあるから裏返そう」との投げかけに比較的納得して裏返して描き始められましたが、セロテープで継いだクラスでは、その必然性があまり感じられないこともあり、「裏返したら形がかわるからイヤだ!」という子どもの声が強く、裏返さないで描き始めることになりました。 やはり、作った形へのこだわり、つまり、たとえ遊びとはいえども、その中で発想を楽しみ、そのイメージを共有しながら作り上げてきたものへの思いは強いものなのだと改めて教えられます。 ところが、絵の具で遊び始めると、そのこだわりもどこへやら…。目の前の画面に広がる色と形のおもしろさに夢中になり、画面となっている形は意識から消えていくのでしょう。こだわりの強さと、こだわりからの脱却の早さは、まさにこの時期の子どもの遊びとイメージの展開をよく表しています。この子どもたちのイメージの展開のスピードに先生はおいてけぼりにされてしまいます。 自分で色を作って使う楽しさに夢中になりながら、自在に材料と道具を駆使する姿はまさに小さなアーティストです。この子どもたちの楽しい経験が、小学校や中学校の活動でも十分発揮でき、そして大人になっても持ち続けさせてやることが出来れば、美術や音楽といった表現活動を教育の隅っこにおしやるようなことや、○○式が蔓延するようなこともないでしょうにね。
by kouk10
| 2005-04-27 13:11
| 美術教育
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